脱毛 難波の専門家
両者は日本を含め、排出権取引を認めているのだが、アメリカが削減問題の大部分を、この方法で解決してしまおうという排出権取引至上主義であるのに対し、EUはこれに反発、アメリカも一定の削減を実現せよ、という立場に立つ。
この問題は単純ではない。
そのメカニズムには倫制的な問題も絡む。
アメリカはマーケットの原理での問題解決がもっとも実行性、透明性が尚いと考えている。
簡単にいえば、品暖化ガスをいかに出そうとその分を金で買えばいいということになる。
合理的だが、問題も出てくる。
今、最も排出権問題で注目されるのはロシアだ。
ロシアの京都合意による削減目標は九〇年レベルの凍結。
ところが現在のロシアの排出量はその約三〇%マイナス。
経済混乱からエネルギー使用量が減少したためで、ロシアは巨大な排出権という先進国向け「商品」を何もせずに手にする結果になってしまっている。
経済が立ち直れば直ちに消え去る頼りない商品ではあるが、目下のところ、ロシアにとってはたなぼたの「尚日川」であることにまちがいはない。
「ホット・エアー」、さしずめ「話題集中の空気」ということで注目されている。
ロシアの経済が混乱を加速すれば、ロシアはさらに多くのホット・エアーを手にするわけで、何とも奇妙な事態となる。
こうしたことの反映なのだろう。
こんな動きが広がれば、地球温暖化問題がその理念とはそれてきてしまう。
しかし、ロシアの分でアメリカの削減目標が達成されるわけではない。
ロシアの排出権を全長アメリカが買ったとしても、目標達成には不足する。
アメリカには、排出権凶際市場ともいうべきマーケットが必要で、多国間の「排出権市場創設」の構想があるようだ。
排出権を市況商品のように考え、その市場で随時取引して自国の温暖化対策に役立てるだけでなく、一種の環境ブローカーとして、市場メカニズムによって「環境支配」をもくろんでいるという見方さえある。
金融支配の環境版ということができるのかもしれない。
EUの反対する大きな背景もここにあるとされるが、そのEUにも矛盾がある。
EUは目標達成にもっとも楽観的とされるが、それは目標を加盟国全体で達成するためで、ここではすでに実質的な排出椛取引が行われているということもできる。
二刈り手はイギリスとドイツ。
イギリスは北海仙川からの天然ガス活川、ドイツは旧東ドイツの燃料効本化で「排出余か」が生まれる。
これを達成困難な加盟国に分配する。
売買はないが、メカニズムとしては、排出権取引と変わらない。
アメリカとしては、この政治的な排出権取引を普通のマーケットに引きずり出そうということだろう。
日本の立場は微妙だ。
日本は削減目標六%のうち、一-八%を排出権取引などの国際的な枠組みを活用して削減する方針。
この国際枠組みは排出権取引だけではないが、原子力立地などが難航すれば一定量を排出権取引に依存せざるを得ない。
このためEUの集団解決に疑問を持ち、市場の必要性を認めつつも、一方でアメリカの方針にも不安感を残しているというところだ。
排出権市場は、ある試算によれば簡単に十兆円前後の規模になるとされ、ブローカーなどによって、これが必ずしも環境問題とは関係がないという場で成立してしまうという。
これはいったい何を意味するのか。
十分な検討が必要になるだろう。
先進国と途上国間のいわゆる南北問題も問題がはっきりしてきた。
わが国など先進国の一部が主張している政府開発援助による国内環境問題対策には拒否の姿勢だ。
環境援助によって、従来の援助が削減されることを問題視している。
一方でCOP4を主催したアルゼンチンが自主的に削減措置に前向きの姿勢を示したように、一部途上国に「環境問題は先進国の責任」という姿勢を変え始めてきたことも事実だ。
このため途上国も一枚岩ではなくなったとされるが、逆に産油国は先進国の石油関連税に対し、その税は本来、生産国の所得という主張を厳しく展開し始めてきている。
炭素税が先進国間で国際的な潮流になりつつあるが、産油国はその分の石油値上げを真剣に模索し始めているとされ、これを無視できない不気味な動きととらえる専門家も少なくない。
「環境問題が誘発した新たな石油危機の兆し」という声さえ聞かれる。
アメリカの市場主義、そしてEUバブルという言葉まで持つEUのいわば混合主義、そして途上国の先進国責任主義と大きな色分けはこうなるが、わが国はこうしたはざまにあって、目下、地道に目標達成への努力を重ねている。
国際的な批判の的になることを恐れ、通産省、環境庁を中心にした「平時に石油危機並み」といっていい省エネ対策などを進めつつあるが、日本は経済活動に使うエネルギー消費はすでに世界最小の省エネ国家となっており、今後、環境問題が日本経済にとって重圧となりかねない。
しかし、単に実直にこの目標達成への努力を重ねているだけでは、複雑な国際的な奔流にのみ込まれてしまうだろう。
COP5は九九年末にドイツのボンで開催され、京都議定書に規定された様々な義務の違反への罰則、あるいは植林などのC02吸収源に閲する定義、基準などが協議されたが、大部分の問題が先送りとなった。
このため二〇〇〇年末のCOP6が、様々な枠組みの最終決定となる正念場となる。
大口電力の小売り自由化が二〇〇〇年三月二十一日にスタートした。
北は北海道から南は沖縄まで電力会社十社による独占市場だった電力市場に、新たに自由な市場が誕生したりだ。
電力市場の自由化は欧米に立ち遅れているとされてきたが、わが国も一歩大きく踏み出したことになる。
しかし、欧米とは違って一次エネルギーの約八割を海外に依存しているわが国にとって、エネルギーが単に価格面の競争を促すだけの自由化に一抹の不安が残ることも事実であり、将来に禍根を残さ・ないためにも、自由化の問題点も検討しておくべきだろう。
電力自由化は今回の大口小売り自由化を前に、電力卸については九五年に電気事業法が改正されて第一段階がスタートしている。
今回の大口小売り自由化はいわば第二段階だ。
そして第三段階は三年後に、今回の大口小売り自由化の実績を再検討して決められるが、その際の最大の課題は家庭用を含む小口の小売り完全自由化となる。
わが国の電力自由化も欧米並みにそこまで進展するのかどうか、回自由化の持つ意味は極めて大きい。
させるべきなのかどうか。
今日本の電気は国際的に比較するとその価格は高いとされる。
それは電力市場が独占的に電力会社の手に握られている結果であり、自由化によって価格は下がる、といういわゆる構造改革の流れのなかで進められてきた。
そこで第4段階として、とりあえず卸分野が白山化された。
屯の仰といってもちょっとわかりにくいが、発電部門の自由化といって大きなまちがいではないだろう。
日本の電力会社の仕事は大きく発電部門、送電部門、さらに配電部門に分かれる。
卸分野はこのなかで、発電した電気を一電力会社に卸すという市場だ。
直接需要家に供給しない。
しかし、これはあくまで結果としての余剰電力であって、電力会社に営業行為として卸すというものではなかった。
だからここでいう自由化は電気を電力会社に売るために発屯所を建設する自由、といってもいい。
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